HTML5.jsとIE9.js
トピックス
以前、当サイトの”HTML5導入前に覚えておきたいこと“の記事に関して、「html5.jsとIE9.jsのどちらを使う方がよいのですか?」といったお問い合わせをいただきました。
また、個人的に同種の内容を質問されたことが何度かありますので、トピックスで取り上げてみたいと思います。
※当サイトの記事にも一部追記しました。
⇒ HTML5導入前に覚えておきたいこと~html5.jsとIE9.jsは両方必要なの?~
html5.js
html5.jsは、Internet Explorerの8以前のように、HTML5の新要素に対応していないブラウザにも一部の新要素を対応させることがメインのJavascriptです。
IE9.js
それに対しIE9.jsは、CSS3に対応していないInternet Explorerの5.5~8にも一部のセレクタやプロパティを対応させることがメインのJavascriptです。
また、IE9.jsには、HTML5の新要素に対応させる機能も実装されています。
CSS3では、以下を実装可能にしています。
- 擬似クラスの対応
- 属性セレクタの対応
- 透過PNGの対応
- position fixedの対応
- margin autoの対応
- max-heightやmin-heightの対応
特にここで注目すべきなのが、CSS3の”擬似クラスの対応”と”属性セレクタの対応”です。
これらのセレクタを使いこなすことができれば、HTMLに余計なdivやclassを付けなくてもセレクタのみで要素を特定できるため、メンテナンス性が向上したり、作業効率を上げることができるといったメリットがあります。
もっと分かりやすく説明すると、HTMLの中に”id”や”class”を使わずにコーディングすることができますので、ソース自体もシンプルでとても見やすくなります。
これをそのままに実現されているサイトがあります。
株式会社ロックヒルさんのサイトです。
サイトへアクセスし、ソース表示でソースを見てみると”id”や”class”が一切ありません!(ちょっと衝撃です…)。こちらのサイトでもIE9.jsを使っておられるようです。
ここまでCSS3を使いこなせるといいですよね。
関連記事(※当記事と関連性が高いと思われる記事)
HTML5導入前に覚えておきたいこと
2011/12/22
HTML5のplaceholder属性をInternet Explorerで使う
2012/05/01
HTML5のバリデータチェック時に覚えておきたいこと
2012/03/25
Flash CS6のHTML5サポート
2012/06/23
印刷対応サイト
2012/08/31
おすすめ書籍・商品(※当記事と関連性が高いと思われる書籍・商品)