Webデザインの効率化を図る
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Design
Webデザインをする際、Photoshop・Fireworks・Illustratorを使ってデザインをしている方が多いと思いますが、メインはどのソフトをお使いでしょうか?
WebデザインのみならFireworksが特化していますし、機能面の豊富さや画像加工の綺麗さでPhotoshopでされている方も多いと思います。
中にはDTPメインの方でWebデザインもされているような方は、Illustratorメインでされている方もいるのではないでしょうか?
私の場合、Photoshopメインでデザインをし、Illustratorと連携させることで作業の効率化を図りながらデザインしています。
今回は、Webデザインをする際に役立ちそうな両ソフトの連携について書こうと思います。
Keyword:Webデザイン,Illustrator,Photoshop
Photoshopとの連携にIllustratorを使うのには、3つの理由があります。
- イラストデータの活用
- パスデータの活用
- 段組設定を活用し作業の効率化を図る
の3つの理由です。
それでは、その連携方法を少し紹介します。
Illustratorで作成したイラストをPhotoshopで利用する
Illustratorで作成したイラストをPhotshopで使用する場合、“スマートオブジェクト”としてペーストすることで、Photshop内での取り扱いがしやすくなります。
スマートオブジェクトは、ビットマップデータ(ピクセルデータ)とは異なり、拡大・縮小しても画像が荒くなりません(イメージとしては、SVG形式と同じようなデータを扱っていると考えていただくと分かりやすいかもしれません)。
Illustratorで作成したパスデータをPhotoshopで利用する
Photoshopでも、もちろんパスデータを扱うことはできますが、私は、作業効率化のためあらかじめIllustratorで作成したパスデータを作りためています。
例えば、”構築”をイメージさせる歯車のアイコンを作成する場合の連携方法です。
Illustratorのパスデータをコピーします。
注意点としては、Illustrator上で線は入れないでください(“塗り”は適応して構いません)。
Photoshopで編集できるようにシェイプレイヤーでペーストします。
スタイルを適応し完成させます。
Illustratorの段組設定を活用しPhotoshopでの作業効率化を図る
Illustratorには段組設定という機能があります。
一つのオブジェクトを複数に分割してくれる機能で、表組み作成等に使われます。
この機能を活用して、Photoshopでのレイアウトに生かします。
例えば、”横幅600px、高さ500pxのボックスの中に複数枚のサムネイル画像を表示したい”とします。この場合に表示できる画像の枚数・列数・行数・写真1枚あたりのサイズ・写真ごとの間隔はどれくらいにすればよいでしょうか?
まずは、Illustratorで600px×500pxのボックスを描きます。
次に、段組設定を選択します。
以下のような画面が表示されますので設定していきます。
※プレビューにチェックすると画面を確認しながら設定できます。
実際には全ての数値を入力する必要はありません。
どれかの数値を入力するだけで、Illustratorが自動で計算してくれます。
また、”Illustratorで作成したパスデータをPhotoshopで利用する”の項目でも説明したように、このパスデータをPhotoshop上でシェイプレイヤーとしてペーストすれば、Photoshopでの編集も可能です。
注意点としては、こちらに関しても線は引かないようにします。
線の位置(中央・内側・外側)によってサイズや間隔が分かりにくくなるためです。
※Photoshopのスタイル(境界線)で適応しましょう。
数値を入力する際は、それぞれの数値に少数点が表示されないようにしてください。
Webでは1px以下がないためです。
これらの機能を活用し連携させることで、Photoshop上でレイアウトのやり直し、電卓等を使ってその都度計算する、といったことも大幅に軽減されます。
私は、ワイヤフレーム作成時にもこれらの手順を取り入れ、作業の効率化を図っています。
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