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Flash CS6のHTML5サポート

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iPhoneやiPadでのWebサイト制作が必須になりつつある現在、Flashでのコンテンツ制作は敬遠されがちな傾向にあります。これは、「iPhoneやiPadでFlashは表示できない」「SEOに問題がある」「ある程度のものならJavascriptで代用できてしまう」等の理由からでしょう。
ですが、ゲーム関連のコンテンツでは、HTML5やJavascriptではまだまだできることに限りがありますので、Flashで作成されたコンテンツの方がより精度は高いと言えます。その一方で、コーポレイトサイトや各種ポータルサイト等に限っていえば、Webサイト上に表示させる動きのあるコンテンツとしては、Javascriptで実装できる表現でも十分な気がします。
Flashクリエイターの皆さんにとっては、"慣れ親しんだFlashベースのオーサリングツールを使ってコンテンツ制作ができる"といった点が重要なのではないでしょうか。
先日、AdobeがCS6をリリースしましたが、Flashの新たな試みとして"HTML5のサポート機能"が実装されています。今回は、こちらに関して記事で取り上げてみたいと思います。

[2012.6.30追記]
ちなみに、Android OSに関しても「Flashの提供を停止する」とAdobeが発表しました。
8/15以降は、Flash Playerの新規ダウンロード・インストールが出来なくなります。
インストール済みの端末は、セキュリティ・バグ関連のアップデート対応のみ行うようです。

Keyword:Flash CS6,Toolkit for CreateJS,CreateJS

Flash CS6のHTML5サポート

Flash CS6に実装されたHTML5のサポート機能

これはどいことかというと、Flash CS6ユーザーが無償で利用できる拡張機能”Toolkit for CreateJS”を使って、オープンソースであるCreateJSフレームワークでアセットやアニメーションをJavaScriptに書き出し生成することで、HTML5に対応したモバイルデバイスやデスクトップPCのブラウザで実行可能なコンテンツをFlashで生成しようというものです。

多数のWebクリエイターがFlashというオーサリングツールに慣れ親しんでいる中、”Toolkit for CreateJS”を使用することで、ベクトル・ビットマップ・クラシックトゥイーン・サウンド等、Flashの主要なアニメーションとイラストレーション機能を利用し、それらをFlashを介してHTMLとJavascriptに書き出すことが出来ます。

現状では、バナーやクラシックトゥイーンを使った簡単なアニメーション出力に限定されていますが、四半期ごとにアップデートされる予定だそうですので、徐々に対応する機能も増えていくのではないでしょうか。

[参考サイト]
・Adobe Flash Professional CS6
・Flash Professional CS6 -Toolkit for CreateJS-

CreateJSとは?

CREATEJS

⇒ CreateJS 公式サイト

CreateJSとは、HTML5を介してリッチなインタラクティブコンテンツ制作をサポートするJavaScriptライブラリとツールを統合したもので、以下5つのツールに分かれています。

EaselJS -HTML5のCanvasと豊富なグラフィクスを提供するライブラリ-

  • リッチなHTML5コンテンツ
  • Canvasを利用した表示オブジェクト
  • オブジェクトのネスティング
  • マウスインタラクション
  • 開発者に分りやすいAPIを提供

TweenJS -Javascriptで使用するためのシンプルなトゥイーンライブラリ-

  • イージングと遅延
  • 数値や数値以外(px等の単位)での指定
  • 複数トゥイーンのシーケンス化
  • CSSプロパティのサポート
  • シンプルかつパワフルなAPI

SoundJS -オーディオ再生のためのAPIを提供するライブラリ-

  • 互換性の確保
  • フォールバックの優先順位
  • Adobe Edgeのサポート
  • テスト機能の提供

PreloadJS -画像・音声・JavaScript等のデータやコンテンツのプリロード用ライブラリ-

  • データや素材のプリロード
  • XHR2を利用したプログレスイベントの管理
  • Tag Loadingへのフォールバック(XHR2利用不可の場合)
  • 複数キューの管理
  • キューの一時停止と再開

ZoëJS -SWFアニメーションをスプライトシートに変換するAIRアプリケーション-

  • SWFをスプライトシートへ変換
  • フレームの再利用設定
  • 画像サイズの自動検出
  • フレームラベルの保持
  • ネストされたグラフィックスのサポート

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